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2020.10.05 COLUMN

「任せる」ことで「自分ごと」を重ねた経営を実現する方法とは?

指示を出すのではなく「自分より得意な人」に任せる

まだないものを新たに作る段階では、誰かが確信をもって言い切る必要があります。

そして、事業が出来上がってランニングに入ると、ここからが本番で大変になります。もはやアイディアではなく現実の連続です。それはそれを実行している現場のメンバーでしかできません。それは現場をリスペクトして任せていく必要があります。

そもそも上位役職者がとやかく言うのは、現場のやる気を削ぐだけでなく、上が言ったからと現場に言い訳をつくることにもなります。 自分たち一人ひとりが自分ごとで発意し実行するのが望ましいです。

例えば「山口さんがやれと言ったから」などの理由で盲目的にやっていたら、非生産的になり、その人の存在する意味がなくなってしまいます。

誰の発意で、誰がやっているかが重要になります。

先日、ある企業の社内会議でやることリストの担当者が曖昧になっている点がありました。「この仕事は誰がやるのですか?」と問いかけたところ、彼女らは3人でプロジェクトを立ち上げると言っていたので、「3人でやります」とおっしゃいました。

私は「そうですか。それで、誰がやるのですか?」とさらに聞きました。そうしたら、3人の中の1人の女性が、私がやりますと言ったので「わかりました」と言って終わりました。「みんなで責任を取って皆でやります」なんていうのは、結局何も言っていないのと同じです。

このようなことは、何も新規事業とか、大きな場面に限ったことではありません。

むしろ、日常の取るに足らない流されていくような仕事の中にこそ、自らの気付きと行動で、誰にも頼まれていない、 誰のハンコもいらないようなそんな小さな改善を、一人ひとりが自分ごとで進めていくことで「自分ごと」の意識を養えます

仕事を「自分ごと」にするには、小さなことから

会社勤めはある意味で究極のクライアントワークと考えることができます。入ったらあれをやれ、これをやれって指示を出してくれる人がいます。

ただ、指示に慣れてしまうと、自分ごとの存在を忘れてしまう。

自分ごとの反対は他人ごとです。「この上司のもとでは働けない」と言って辞めてく人がいるとします。その人は、きっと次の会社に行っても同じことを言っている。

外に理由を持つ人は、どこに行っても外に理由を見つける。まさに他人ごとです。

他人のこと批判している暇があったら、自分のできることに目を向けて進めていってほしい と思います。

自分ごとに捉えるうえでポイントになるのは「どうでもいいことは、どうでも良くない」という視点です。会社で適当にやっていることを変えることは自分でできます。

社内の朝礼、掃除、使っているお茶、会議の進行方法、資料の作り方等上げ始めたらキリがないほどお金をかけずに取り組めることはあります。

組織内の小さな違和感を大事に、自身で出来ることから取り組めるように促していくと手取り足取りの指示では出来ない成果が得られます。ぜひ、お試しください。