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2020.07.29 COLUMN

日本において仕事のやりがいはなぜ低いのか?

Q:日本において仕事のやりがいはなぜ低いのか?

A:わかりやすい目標の喪失、会社への信頼の喪失、非正規社員の増加、求めるものの多様化

日本の「仕事のやりがい」は世界で最も低く、かつ年々下がり続けています。

これはなぜでしょうか?
弊社では、その理由を5つ推測しています。

1 . わかりやすい目標・希望の喪失

「良い大学に入って、良い会社に入れば、毎年給与は上がり、仕事の幅も広がり、成長し、昇進していく」というわかりやすい成功の方程式が、社会全体として通じなくなってきました。

2 . 会社への信頼の喪失

日本企業の経営層への信頼感は下がり続けています。信頼していない人に従うという行為は、自尊心を傷つけ、不安やストレスを増幅させます。

3 . 非正規社員の増加

1984年に15%だった非正規社員は増加を続け2016年には37%となりました。一般的に非正規社員は仕事でやりがいを感じ難いと言われています。

4 . 仕事が生活に占める割合の低下

1980年代~2000年代にかけて生活全体の満足度は、あまり変化していません。生活において、仕事ではないところに満足を求める層が増えているようです。

5 . 人の欲求水準・願望水準の高まり

欲求水準・願望水準が高まったことで、仕事においても金銭より、承認、帰属意識、自己効力感、成長感といった情緒的なものを求めるようになりました。その多様さに企業が対応できていないのかも知れません。

次回はやりがいのある仕事を作るために必要なことを考えます。