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2020.07.22 COLUMN

報酬とは何か?

報酬とは働くことによって得られるものすべて

報酬とは、働くことによって得られるものすべて

報酬とは何でしょうか?
多くの人が「賃金」のことだと思っているかもしれません。
しかし報酬とは、働くことによって「得られるものすべて」のことです。
例えば田坂広志は「仕事の報酬とは、能力、仕事、成長」だと言っています(『仕事の報酬とは何か』)。

報酬とは賃金だけではない

報酬とは、賃金だけではない。
そう捉えると企業の人材マネジメントにおける「報酬」の設計とは、働く人が「仕事によって何を得られるのか」、個人と組織の接点(タッチポイント)において「どんな嬉しいもの」があると組織パフォーマンスが最大になるのか、という設計に他なりません。
例えば「納得感ある評価」によって賃金を「公平に分配」することだけではなく、組織内に「魅力的な仕事」を生み出し「適切に異動配置・アサイン」することも重要な報酬になります。

内的報酬と外的報酬

報酬は大きく2つに分けられます。「内的報酬」と「外的報酬」です。

内的報酬とは、仕事そのものから生まれる報酬のことです。
仕事にやりがいがあること、キャリア開発の喜びを感じること、職場の仲間や仕事で知り合った人たちとの人間関係から得られた社会的満足、などです。
あると満足につながります。
研究者ハーズバーグはこれらが「動機づけ(モチベーション)」の要因だと言っています。
外的報酬は、外から与えられる報酬です。
給与や昇進、社会的な地位があがる、大きい椅子に座れる、秘書がつく、などです。
ハーズバーグはこれらが足りないと不満につながる「衛生(予防)」の要因だと言っています。

次回は内的報酬と外的報酬のバランスについて考えます。