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2020.07.10 COLUMN

人事評価に公平感をもたらすために重要なこととは?

公平感とは受け取る側の主観

「公平感」のある人事評価が目指すべき理想です。
しかし公平感とは受け取る側の主観なのです。
どんなに人事制度が精緻で合理的であっても、上司が正しく伝えても、納得するとは限らないのです。
しかし、諦めてはいけません。必ずできることがあります。

2 つの公平感

公平感は大きく2つあります

他者と比較して分け前が公平である「分配の公平感」と、評価の内容とプロセスが透明である「手続きの公平感」です。
企業では、資金もポジションも制限があるため、誰もが満足する分配の公平感は実現困難なことがあります。
しかし手続きの公平感は実現可能であり、人事評価の設計と運用において非常に重要です。

手続きの公平感を担保する

評価項目、評価基準、評価者、評価結果などの評価の内容が公開されていること(評価内容の透明性)、そして自己評価が反映されること、評価ミーティングですり合わせができること(評価プロセスの透明性)によって手続きの公平感を担保することはどの企業にも可能です。
さらに手続きの公平感を向上させるために、人間関係に焦点を当てることが近年着目されています。
丁寧なフィードバック、意見を真摯に聞こうという姿勢が一次評価者である上司や人事スタッフから感じられることで、公平感は向上するのです。
一次評価者の人選と教育が問われることとなります。

次回は、一次評価者の役割について確認します。