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2020.07.09 COLUMN

人事評価によって目指すべきものとは?

人事評価の目的は3つ

「公平感ある処遇の分配」「社員の活用と育成」「企業文化の醸成」です。

1 . 公平感ある処遇の分配

処遇の分配とは、宝の山分けのことです。
宝(企業の利益)は有限なので、誰がどれくらいの分け前(賃金)を貰えるのかは、とても大きな関心事となります。
厳密には、賃金だけでなく、仕事のアサインや勤務地、福利厚生や椅子の大きさまで、社員への遇し方のすべてが含まれます。
そして難しいのは「公平」とは与えるものではなく感じるものだ、ということです。ここに「不満」が生まれる原因があります。

2 . 社員の活用と育成

社員の活用と育成は人事評価の大切な目的です。
賃金額を決めて伝えるだけの評価は最悪です。
「お上かみからのお達し」となり労使間の感情的対立を煽る結果となるでしょう。
人事評価とは、一人ひとりがどうすれば活躍できるか、これからどう成長するべきかを検討し、異動・配置・仕事のアサインも含め、必要な援助を共に考えるためのものです。
現状をしっかり評価しなければ、適切な活用や育成は期待できません。

3 . 企業文化の醸成

もう1つ忘れてはいけない目的は、「企業文化の醸成」です。
人事評価におけるフィードバックの積み重ねが企業文化を作っていきます。
「何を評価するか」は企業の重視する価値を直接的に表したものであるからです。
中長期的に見ると、組織にとって人事評価の一番大切な目的は、実はここなのです。

次回は、「公平感」について考えます。