2020.06.29
COLUMN
ベテラン社員に対する基本スタンスとは(2)
より上位者の若手チームリーダー・管理職に対する基本スタンス
能力以外のことが理由で、役職と年齢の逆転現象が起こることはあります。
しかし、若手管理職のより上位にあたる方、例えば部長や取締役が、「お前はたまたま管理職に抜擢されたんだ!だからあんまり調子に乗るなよ!」と若手管理職に言ってしまうと今度は別の問題に発展します。
部長や取締役としては、ベテランを守るためにした発言かもしれませんが、今度は若手管理職のモチベーションが下がってしまうことになります。
理屈としてはこんな簡単なことですが、実際は案外難しい事のようです。
というのも、部長や取締役が昇進を重ねた時代は人が多かったため、実力で役職をつかみ取ったと言う自負を持っている方が多い。そして、その自負が言葉の端々に出てしまうのです。
自分は実力で今のポジションを勝ち取ったんだ!という自負は大切だと思います。しかし、だからといって若手管理職のモチベーションを下げて良いということにはなりません。
若手管理職のより上位にいる役職者は、自分とベテラン社員とのあいだで、若手管理職が板挟みになってしまっていないか注意する必要があります。
能力特性に応じた役割の設定
モチベーションが低いベテランにも、様々なタイプが存在するため、相手に合った役割をお願いする必要があります。そこで、能力特性でベテランを分類し、それぞれの役割を考えてみましょう。
能力特性は、人間力とスペシャリティー(専門性の高さ)の2軸で見ていきます。