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2019.10.07 COLUMN

入社3年目までの若手を採用担当に抜擢する3つのメリット

早いもので10月です。そうこうしているうちに、冬季インターンシップ、そして本選考というかたちで2021年卒採用が進んでいきます。もっとも2021年卒採用からは、事実上の通年採用にシフトしますので、それぞれの企業のタイミングで採用が進んでいくことになるでしょう。

どこの企業もいかにして人材を獲得するかが、大きな課題です。当然、数ある企業の中から貴社を選んでいただく必要があります。学生が就職先を選ぶ理由は人それぞれで、良し悪しは抜きにして「そこで働いている人」を挙げる人は、思いの外多いようです。

リクルートキャリアが発表した2019年1月31日付の調査によると、「会社・団体で働く人が自分に合っている」という理由で就職先を選んだ学生は27.5%、女子学生に至っては34.6%もありました(アンケートは複数項目回答)。これから一日8時間(以上)を共に仲間なわけですから、彼らとの人間関係を重視してとのことでしょう。

こうした学生の動きを活かさない手はありません。

そこで、今回のコラムは、入社3年目までの若手を採用担当に抜擢してみてはというお話です。

彼らを採用担当に抜擢するメリットは、以下の3点にあると考えます。

①学生との距離が近く、自社に親しみを持ってもらえる

何と言ってもこれでしょう。つい最近まで学生で、就職活動を経験してきている彼らですから、応募学生に親しみを持ってもらえることでしょう。

弊社では「Job Finding」という、企業様と学生様との出会いの場を提供しております。そこに参加する学生の中には、弊社が運営する「就勝ゼミナール」の学生もおり、なおかつ「就勝ゼミナール」の卒業生(入社1年目、2年目)が採用担当者として参加してくれることもあります。懇親会の中では、若い者どうし、話が盛り上がって選考に駒を進めてくれた学生もいたようです。

 

▲弊社主催「Job Finding」の様子です。若手の採用担当者にもお越しいただき、学生との距離が一気に縮まったようでした(2018.11.10)

②発信力に期待が持てる

ツイッターやフェイスブックなどのSNSを活用した「ソー活」という言葉があるように、学生の情報収集の中心はネットです。最近はインスタグラムをやっている学生も多く、アカウントを設けて情報発信している企業も多いようです。

今の入社3年目までの若手社員は、既に学生時代から当たり前のようにSNSを活用しており、SNSとの親和性も高いはずです。何百、何千ものフォロワー(=読者数)を抱えている人もいるでしょうから、そういう人たちの発信力を活用しない手はないかもしれません。

③採用活動が人材育成につながる

入社3年目の社員を採用の責任者にしている企業があるそうです。

2019年9月12日付け日経電子版によれば、香川県東かがわ市にある手袋・かばん製造のスワニーは、入社3年目の若手社員を採用グループの責任者にしているとのことです。記事によれば、「学生と年齢の近い社員に採用を任せて就職活動の不安に寄り添い、就職後のミスマッチを防いでいる」とのことですが、それ以上に興味深かったのが、以下のような内容でした。

計6人で構成される採用グループは平均で30歳前後と若い。会社の将来を担う人材の選考という責任ある立場を経験させることで、採用活動自体を人材育成の機会につなげている。

(2019年9月12日付け日経電子版より)

まさにこれからの時代を担う彼らにとって、採用がいかに大切かを身を持って学ぶいい機会になっているといえるのではないでしょうか。長い目で見れば、入社3年目までの若手を採用担当に抜擢するのは、自社にとってプラスに働く可能性があると考えられます。

今週もお読みいただきありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。