コラム / ブログ
COLUMN & BLOG

2019.07.08 COLUMN

内定辞退を防ぐ3つのポイント

売り手市場の昨今、複数社の内定を抱える学生は少なくありません。弊社の運営する「就勝ゼミナール」に通う学生たちも、平均で3〜4社の内定を抱えているようです。過去、12社から内定をもらったという学生もおりました。そのような中、採用担当者が気を揉むのは、やはり内定辞退でしょう。今回は、内定辞退を防ぐ3つのポイントについて見ていくことにいたします。

大手志向の学生たち

これは今にはじまった話ではありませんが、やはり学生の多くは大手志向です。不安定な時代、いわば、大きな船に乗っていたほうが安心という理屈なのでしょうか。これは年々強まっているように私は感じます。

また、親御さんが「そんな名前の知らないところはやめておきなさい」と言って、本人に意志とは関係なく、結果的に名の知れた大手企業や有名企業に就職するというケースも存在するようですが、いずれにせよ、学生の大手志向に変わりはないようです。

では、中小企業、ベンチャー企業の採用担当者は、どうすればよいのでしょうか?そのポイントは、3つあると考えます。

ポイント①:何で選ばれたいのか?を明確にする

私が言っても説得力に欠けるでしょうが、ある意味これは恋愛に近いものがあるかもしれません。例えば、異性から「あなたは美人(イケメン)だからお付き合いしたいと思いました」とか「名前がかっこいい(かわいい)から惹かれました」と言われたところで、交際したいと思うでしょうか。「ふーん、それで?」という反応になり、おそらくなびかないでしょう。

これを採用に置き換えて考えてみましょう。みなさんが企業の経営者だとして「有名企業だから御社を選びました」とか「残業が少なくて土日祝日はお休みで、給料もそこそこいいので御社を選びました」と言われて選ばれたいでしょうか。やはり中身が大切なのではないでしょうか。

つまり、何で、どんな要素で学生から選ばれたいのか?を明確にすることが大切だと思います。

貴社にも必ず強み、ストロングポイントがあるはずです。そこを見つめ直してみるのが近道なのかもしれません。

ポイント②:「リアル」を見せる

履歴書、エントリーシート、面接選考で、学生に情報提供を求める以上、企業側も情報を開示していく必要があるのではないかと考えます。

もちろん、守秘義務に関わる部分は出せないでしょう。

しかしながら、これだけあるとあらゆる情報がガラス張りになっている世の中ですから、貴社のリアルも学生に積極的に見せていく(魅せていく)中で、「この会社だったらやれそうだ」とか「こういう仲間といっしょに働きたい」と思ってもらえるような仕組みをつくっていくとよいのではないかと思います。

例えば、一日営業に同行させるとか、職場見学をしてもらうといったことでよいのではないでしょうか。入社後に辞められるときに払うコスト(時間的なものも含みます)と入社前にかかるコストを比較検討したときに、入社前にリアルを見せておいたほうが、後々良いのではないでしょうか。

ポイント③:面接ではなく面談にする

みなさんは面接という言葉を聞いて、どういう反応をしますでしょうか?おそらく多くの人が、評価される、落とされる、緊張するなどといった反応をするのではないでしょうか。それはそれで、ある意味致し方ない部分でしょう。

では、面談という言葉を聞いてどういう反応をしますでしょうか?

実質的には面接だとしても、面接という言葉よりも柔らかい響きがあるのではないでしょうか。実際、面談の方がそういう雰囲気で、お互いの情報交換という側面が強く、いわばお見合いのような感じがします。そこでは、多少なりの緊張感はあるものの、いっしょに将来のキャリアについて考えたりするなど、学生から情報をもらうことで、お互いにとって有意義な時間になるのではないでしょうか。仮に採用に結びつかなかったとしても、学生の満足度は上がっていくはずです。

弊社の「就勝ゼミナール」の学生の声をご紹介いたします。

「この会社とはご縁がなかったのですが、面談ではじっくり話を聞いていただけて、私らしさを出せたので悔いはありませんでした」(西南学院大学、地場大手デベロッパー企業内定女子)

「実は大手2社から内定をもらっていたのですが、人事の方が職場を見せてくれたり、個人的に食事をしながらの面談で色々話を聞いてくださったので、今の会社への入社を決めました」(西南学院大学、大手電機メーカー内定男子)

本日の内容が、採用担当者の皆さまのお役に立てれば幸いです。今週もお読みいただきありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。