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2022.09.20 COLUMN

非日常空間で見えてくる本当のリーダーシップ・チームビルディングとは

先日とある企業様の管理職研修でいわゆるアウトドア施設を利用をして研修を納品させていただきました。その際の講師側の視点での気づきをおまとめしております。

1.意思決定の連続が個とチームの成長を促す

今回の研修の目的は「管理職同士の連帯感を醸成する」ことでした。背景については細かく記載いたしませんが、社内での管理職同士の連携に課題がある企業様も多いのではないでしょうか?

さて、そのような企業様の目的のもと取り組んだ体感型の野外研修では以下に拘っていただきました。

チームで合意されたクリアタイム目標設定と目標達成

ところが、最初の合意というのが難しいわけです。通常の社内で言えば社歴または役職等で影響力のある方の鶴の一声で物事が決まっていきますが、講師(ファシリテーター)がいる場合はそうは行きません。私からは常に「なぜ、その目標なのか?」を問い続けチームとしての統一見解が出てくるように促しをしました。

そして、目標設定が出来たらあとは実行です。しかし、ここでも課題が顕在化します。

それは、「関わり合いの希薄さ」です。

これは、同じ役職だからではなく部下に対しても同じような関わり方をしていることを顕在化させました。

今回の研修は写真のような環境を利用しています。

高いところでは10m以上の環境にもなりました。ハーネスを着けているとは言え高いところが苦手な方からしたら足が竦み、前に進めなくなりそうな方もいらっしゃいました。

さて、皆さまだったらこの様なシート向き合ったときにどうされますか?

目標を立てた以上は達成することは当たり前です。その際に同じチームメンバーとどのように関わりますか?

恐怖で足が前に出ないメンバーに対して目標達成を急ぐあまり「早く行けよ!」「時間が押してるよ!」「巻きで行きましょう!」と言うのは効果的でしょうか?それとも「大丈夫!1歩1歩着実に行きましょう!」「後ろから支えていますよ!」等と寄り添うのとどちらが効果がありそうでしょうか?

限られた時間で高い成果を出すためには、チームメンバーが主体性を発揮し、即断即決即実行することが必要です。

何が正解というわけでは無いですが、ご参加いただいた皆さんだから感じ、気づいたことが多々あったようです。

2.非日常での対話と擦り合わせが成長を促す

その後は、場所を移して宿泊用のテントをチームごとに作成いただきました。

この際にも日常の社内コミュニケーションが顕在化している印象でした。困っている人のところに手助けに行く人もいれば、たばこを吸いに行く人、椅子に座って待っている人等に分かれていました。

さて、皆さんの企業ではどのような方が多そうでしょうか?

そして、ここからの時間では擦り合わせを徹底して行いました。

理念・ビジョン・事業計画に基づく考えの擦り合わせです。

各々が責任あるポジションにいらっしゃいますので、それぞれの立場があります。

ただ、「私は(私の部署は)」という主語から「私たちは(私たちの会社は)」に主語を変えてもらうと建設的な意見が増えてきたように思われます。

コロナ禍で難しかった非日常空間における研修だからこそ、社内の座学や会議では得られない学びと変化があります。

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