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2019.05.20 COLUMN

実は応募書類の時点で”勝負あり”〜第0印象とは〜

人間関係を築くにあたり、第一印象が大事ということは、誰しも一度は聞いたことがあるでしょう。弊社が運営する「就勝ゼミナール」でも、もちろんそのことについて、学生に伝えております。実は、対人関係において、第一印象以前の第0印象も大事だというのです。

第0印象とは、実際にその人と合う前にその人に対して抱く印象のことをいいます。採用の場面では、面接する前に応募書類の文字や写真を見て、その人がどういう人なのか?をイメージしたり判断したりすることにあたるでしょう。

実はその時点から既に”勝負あり”という、データがあるのです。

第0印象は第一印象に影響する

株式会社マンダムの調査によれば、採用担当者の80.7%が「第0印象は第1印象に影響する」、73.5%が「第0印象が良いと第1印象も良い」、63.4%が「第0印象が悪いと第1印象も悪い」と回答しているそうです。

第一印象というのは、心理学でいうところの初頭効果と言われ、それがその人のイメージを決定づけるというものです。例えば、最初に会って「嫌な感じの人」と感じたら、そのイメージをそのまま引きずるという感じでしょうか。たしかに、一概には言えない部分はありますが、私の経験上、第一印象での評価というのは、その後もあてはまっているような気がします。

よくよく考えてみると、採用における一般的なファーストコンタクトは、応募書類にあたります。

昨今は、ウェブエントリーが主流になり、手書きの文字の読みやすさは、そこまで問われなくなりました。

あえて手書きの応募書類を求める理由

しかしながら、ウェブエントリー全盛の世の中でも、大手企業でもあえて手書きの履歴書やエントリーシートを求める企業もあると聞きます。それは、ひょっとしたら応募書類が第0印象であることをわかっており、その時点で第一印象とのズレを防ぎ、応募学生を”ブロック”する役割があるのではないかと考えられるのです。

例えば、応募書類に「真面目で誠実なところが取り柄です」と書いてあっても、文字はぐちゃぐちゃで読みづらかったら、「本当かな?」と感じるのではないかと思います。

また、写真も然りでしょう。

写真を”盛る”のは保身の現れ?

写真はその人を写す鏡であるといわれています。

最近は、パソコンのソフトやスマホのアプリを使って修正し、いわゆる”盛る”人もいるようです。多少の修正は許される部分はあるかもしれませんが、この時点で、「この人は自分を必要以上によく見せようとする人」とか「保身がある人」という判断もできましょう。

応募書類の時点で、ある程度”勝負あり”となり、応募学生が自社に合っているかどうかを見極めることができるのではないでしょうか。

今回のコラムが、皆さまの採用活動のお役に立てれば幸いです。

今週もお読みいただき、ありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。