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2018.12.17 COLUMN

「モテ採用」が多士済々な人材を獲得するのに役立つ?

私、書店めぐりが好きで、都心に出る機会があったら必ず大型書店に立ち寄ります。その中で、有名な女性ファッション誌の表紙に目をやると…

「愛されモテメイク」

「めちゃモテ」

「かわいい子のモテスタイルはこれ!」

などといった感じで、これでもか!?といわんばかりに”モテ”という文字が躍っています。これは20代~30代前半の若い女性が、(意中の)男性に愛される、ちやほやされる、いわゆる”もてる”ということを目指すものに他ならないでしょう。実は、この”モテ”とか”もてる”というキーワードが、採用の現場にも入りはじめているようなのです。

「モテる」=異性からもてる、ではない

ある婚活事業を運営する企業が、2020年卒~2022年卒を対象にした新卒採用で「モテ採用」をはじめました。この企業が定義する”モテ”とは、単に「異性からモテる」ということではなく、学生の特出したマインドや能力で、異性問わず人から注目されたり、受け入れられた経験がある人のことをいうそうです。具体的にいえば、「持ち前の笑顔で明るくさせる」「カラオケの歌唱力で楽しませる」「一人旅の経験談で魅了する」などといった感じだそうです。

異性からもてた経験に乏しい私、一瞬、何とも言えない気持ちになりましたが、「モテ採用」は、必ずしも異性にもてるということではないようで安心いたしました。

これを皆さま方の企業の採用にあてはめて考えますと、ある才能に秀でたり、突き抜けた才能を持った学生を採用することが、多士済々な人材を揃えるということにつながってくると考えます。

“出る杭は打たれる”のが日本?

先日、テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の中で「そもそも、日本でイノベーション(=技術革新)が起こらないのはなぜ?」という特集が放送されていました。その中で、GAFA(Google・Apple・Facebook・Amazon)といった企業が紹介され、多様性を重んじる社風や何かに突出した才能を持つ人から様々なものやサービスが生まれてくる。翻って日本は、明治時代以来の富国強兵政策の名残からか、いまだに横並びで、その象徴的なものが運動会や新卒一括採用である…という内容でした。

時代が変わった

これまでは、大量生産・大量消費社会では、そうした富国強兵のようなものでもよかったのかもしれません。しかしながら、時代は昭和、平成、新しい年号へと変わり、以前のような経済成長を望めなくなっており、そうはいかなくなってきているようです。

新たなものを生み出して貴社が成長していくためには、何かに突出したマインドや能力を持つ人を見出して、その芽を育てていくことも必要ではないかと考えます。もちろん、そうした人物を採用するにあたっては、自社の採用要件にあてはまっていることが前提です。

今までどおりの人物の採用では、行き詰まりを見せてきている企業も多いようです。ここはひとつ、何かに突出した才能やマインドを持った人物を採用してみると、貴社に多様性が生まれ、新たなビジネスチャンスの拡大につながっていくのではないでしょうか。今回の「モテ採用」が何かしらの採用のヒントになるかもしれません。

本日もお読みいただきありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。