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2020.07.24 COLUMN

働きがいとは何か?

働きがいとは、仕事のやりがいと働きやすさが揃っていること

働きがいとは、仕事のやりがいと働きやすさが揃っていること

「働きがい」「仕事のやりがい」「働きやすさ」
似たような言葉ですが、それぞれ意味が違います。
世界中の企業の働きがいを調査しているGPTW社の定義によれば「働きがい」とは「仕事のやりがい」と「働きやすさ」が揃っている状態です。

仕事のやりがいとは、手応えを感じながら前に進むこと

仕事のやりがいの「甲斐(がい・かい)」とは、ボートを漕ぐときに手に持つオールのことです。
前に進むときに抵抗を感じてこそ、やりがいなのです。前に進まなくては、やりがいは感じられません。
しかし楽々と進んでしまっても、やりがいにはなりません。困難に手応えを感じながら前に進むことが「やりがい」なのです。
仕事自体から生まれる報酬「内的報酬」、研究者ハーズバーグの言う「動機づけ(モチベーション)要因」とも関係が深い言葉です。

働きやすさとは、快適に働き続けられる環境があること

働きやすさとは、快適に働き続けるための、就労環境や労働条件があることです。
働きやすさを向上させるために、労働時間を短くする、有休消化率をあげる、賃金水準を上げる、といった施策が取られます。
外部から与えられる報酬「外部報酬」、ハーズバーグの「衛生(予防)」とも関係が深い言葉です。

「働き方改革」は主に「働きやすさ」を推進している

現代の企業が「働き方改革」として取り組んでいるのは、主に「働きやすさ」に関する施策です。施策の成果が目に見えやすく、着手しやすいためです。
そして「仕事のやりがい」は目に見えにくく、すぐには成果が見えないため、本質的な取り組みは難しいようです。

次回は働きがいと業績の関係についてお伝えします。