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2018.12.10 COLUMN

学生団体とのつながりが母集団形成につながる!?

前回のコラムで触れましたが、人手不足の感が強いこのご時世でも、上場企業の「採用充足率」(=企業が確保している内定者数を募集人数で割った割合)は95.9%となったそうです。ただ、特に、ソフトウエア・通信系企業では77.3%、非上場企業では76.5%にとどまりました。ちなみに、上場企業だと95.9%に上ります。

また、先日、NHKの「ニュースウォッチ9」を見ていたら、広島にある造船会社の取締役が、外国人労働者を受け入れようとベトナムを訪れて面接を実施したところ、予定の採用数に達しなかったという報道がありました。それだけ、人手不足は深刻ということなのでしょうか。人材の獲得合戦は、熱を帯びる一方のようです。

そのようなご時世ですから、中小企業の採用担当者の皆さんは、いかに母集団形成をして、人材を獲得していくかに頭を悩ませていることと思います。そこで、今回ご提案したいのが、学生団体とのつながりです。

社会人との”出会い”を求めている学生もたくさんいる

弊社で大学生の就職を応援している「就勝ゼミナール」では、学生団体を運営している学生に出会うことがあります。学生団体は、NPO法人のような性格のものから「同好会」が大きくなったようなものまで様々ありますが、社会や自分たちの未来に対して何かしらの問題意識を持ち、解決したいと考えている学生たちが多くを占めます。

そんな学生団体を運営している学生たちから、こんな声を聞くことができました。

「福岡の大学に通う学生たちが、もっと楽しい学生生活を送れるようにと立ち上がったのがこの団体です。メンバーだけではなく、私たち運営主体も楽しむことをモットーにしていますが、当然就活もそうです。いわゆる就職ナビサイトに載っていない企業の方々に会うことを楽しみにしているメンバーは、たくさんいます」(学生団体A)

「自分自身が就職活動していて感じたのですが、いかに多くの企業と出会って視野を広げていくかが大切だと感じました。自分自身の就職活動が終了した今、後輩たちに企業との出会いの場を提供したいと思い、自らアクションを起こすことにしました。意識の高い学生も多いので、手ごたえを感じています」(学生団体V)

最近は「売り手市場」下で、どちらかといえば「何とかなる」「とりあえず就職できればいいや」と思っている学生たちが大勢を占めるように感じます。特に、私どもの地元・福岡の学生たちは、情報格差があるからなのでしょうか、首都圏や関西の学生たちに比べて、アンテナが立っていない学生も多いようです。

しかしながら、中には早くからやる気や熱意を持って自分の将来について真剣に考え、行動を起こしている学生もいます。そういう熱量の高い学生たちにアプローチできれば、貴社にとっての質の高い採用につながるのではないでしょうか。彼らは、きっと貴社に入社後も、がんばって成果を出してくれる可能性が高いのではないでしょうか。

今回もお読みいただきありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。