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2020.07.20 COLUMN

「組織の加速」を止めないための方法とは?

新しい生活様式を意識しながら、街中に人が戻りつつありますね。
このまま、活気に溢れる場が増えていくことを願います。

人の力で経済を止めたからこそ、人の力で、
今までとは違うカタチで、経済を動かしていかないといけないですね!

さて先日、ある経営者様から、
とても共感するご相談をいただきました。

「自社でも起きていそうだなぁ…」と感じながら
お話を聴いていたため、強く印象に残っております。

ご相談としては、

「コロナの影響も徐々に収まり、
組織一丸となって加速していくタイミングで、
部署間でのコミュニケーションギャップが起きてしまい、
組織として加速するどころか、ブレーキになってしまっている」

という内容のものでした。

コロナの影響が収まり、ここぞというタイミングで

・あそこの部署は、こうなんです。
・自分の部署は、こんなにやっているのに。
・そこの部署が、協力してくれなくて。

という部署間のブレーキは、
経営者としては様々な感情が出ますし、

「大切なタイミングだからこそ、
もっと相互理解して助け合ってくれよ!!」

と叫びたくなる気持ちが、とてもよくわかりました。

私も、つい感情移入してしまいそうな相談内容でしたが、
冷静にかつ客観的にお話を聴かせていただきました。

そこからわかったことは、今回の出来事は、
コロナのタイミングだから起きたことではなく、
以前から組織内にあった重要課題であり、

「あのときにあいつは…」という、
過去から蓄積してきた、責任者同士の負の感情が、
溢れ出してしまった結果だということでした。

きっとコロナの影響で、責任者やリーダーは、
人一倍責任を感じており、見えない負荷や
プレッシャーを感じていたのでしょう。
だからこそ、本来ならば組織として
加速しなければならないタイミングで、
視野が狭くなり、改善点に対して
「自分」でなく「他人」に矢印を向けてしまい、
「加速を止めるコミュニケーションギャップ」に
なってしまったようです。

この企業様には、各部署の責任者の方同士が、
本音で話し合う場を提案し、過去や今ではなく
「未来」に向けた相互理解の場を持たせていただきました。

今回のように、コミュニケーションギャップには必ず背景があり、
その中に「双方の問題」が潜んでいることは、原理原則です。

そのような組織課題含め、
どんなことも「コロナの影響」にしてしまうのは、
少し都合が良いのではと私は思います。

どの企業様にも必ず、今まで目をつぶっていた
部署間や責任者同士のコミュニケーションギャップが
表面化するタイミングがあると思います。

今は、社内も、変化することへの抵抗が少なく、
変化の必要性を感じている時期だからこそ、
見えているギャップや課題に対して、
改善の手を打つ、絶好の機会ではないかと思います。

ここぞ!というタイミングで、
確実に加速できる組織が「本当に強い組織」です。

「メンバー同士が、会社を良くしたい想いは
持っているはずなのに、上手くいかない…」

と感じているのであれば、今まで組織の課題だと感じていながらも
手を付けることができなかったことに、着手してみてはいかがでしょうか。

組織内の根本的な課題が、このタイミングだからこそ
解決できるかもしれませんよ!