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2019.12.09 COLUMN

学生に好感度の高い面接官に共通すること

もういくつ寝ると…2021年卒の採用活動が本格的にスタートいたします。事実上の通年採用になりつつありますので、優秀な人材の獲得合戦は、既にはじまっているといってもよいでしょうか。ひところに比べれば、いわゆる「売り手市場」の感は薄れつつありますが、それでも学生優位の状況には変わりないようです。「就職氷河期世代」の私からすると、誠に羨ましい限りです。

学生の志望度を左右する?

2019年10月17日付東洋経済オンラインによれば、面接官が志望度に「非常に影響した」と答えた学生は、文系で51%、理系で42%。「影響した」と答えたのは、文系で40%、理系で43%だったそうです。この値を見る限り、面接官が学生の志望度に影響することがわかります。

弊社の「就勝ゼミナール」に通う学生の声をご紹介いたしましょう。まずは、良い声から。

「面接官の方は穏やかな表情で、最後まで話を聞いてくれた」(西南学院大学、地場大手デベロッパー内定女子)

「こちらの考えが固まるのを待ってくれていてうれしかった」(西南学院大学、大手電機メーカー内定男子)

「最初の段階では志望度は低かったのですが、面接官の方の対応がとても丁寧で、志望度が高まった」(福岡大学、化学系企業内定男子)

その一方で、残念な声も聞かれました。

「何だか少々上から目線だった。志望度の高い企業だったが、一気に萎えた」(九州産業大学、大手飲料メーカー内定男子)

「圧迫気味で話しづらかった。ストレス耐性の強い学生が欲しいんだろうけど、こういう感じの人の下で働くことを想像すると、少々嫌な気分になった」(福岡大学、証券会社内定男子)

「面接官の対応がぞんざいな感じがした。ベルトコンベアー式にたくさん見ているんだろうけど、こっちは一生懸命準備しているのに、何だか袖にされたような気がした」(九州大学、大手電機メーカー内定男子)

良い声と残念な声、両方ご紹介いたしましたが、いずれにせよ面接官の印象が、自社への志望度を左右することは間違いないようです。

どうせなら、学生にいい印象を持っていただきたいと思うのが、人情というもの。ではどのようにすれば、学生に好印象を持っていただけるのでしょうか。学生から好印象を持たれる面接官に共通して持っているのが、傾聴力だそうなのです。

身につけておきたい傾聴する姿勢

先にご紹介した、2019年10月17日付東洋経済オンラインの記事によれば、「印象のよかった面接官がいた会社」が以下の通りだそうです。

誰もが一度はその名を耳にしたことのある、大手企業ばかりですが、先の記事によれば、学生はこんな声を寄せているようです。

<日本航空(JAL)>

「一人ひとりの話を聞いてくださっている印象であったため」(文系・その他私立大)

「柔らかな雰囲気でお話を聞いてくださった」(文系・上位私立大)

「こちら側の話に興味を持って聞いてくれ、リアクションをしてくれたこと」(文系・早慶大クラス)

<東京海上日動>

「内定承諾を待ってくれた。ぜひ来てほしいからこそ、意思を尊重すると言ってくれた」(文系・旧帝大クラス)

「1人当たりに割く時間が非常に多く、また幼少期のことまで聞いてくれて、より多面的に自分を見てくれたと感じたから」(文系・早慶大クラス)

<三井住友銀行>

「親身だった」(文系・上位私立大)

「志望動機など聞かず、幼少期からの私の人間そのものを見てくれた」(文系・上位私立大)

「ESの添削、面接の練習を行ってくださった。また、たくさん勇気づけられ、電話をいただくこともあった」(文系・上位私立大)

他も色々ありましたが、やはり共通していたのが「話を聴いてくれた」ということではないかと思います。そう、面接官の方こそ、学生の話を最後まで聞いてあげる傾聴を心がけると、学生からの好感度が上がって、引いては貴社への志望度が上がっていくのではないかと思うのです。

(傾聴については、また別の機会に詳しく触れてみたいと思います)

今回のコラムが、皆さまの採用活動のお役に立てれば幸いです。今週もお読みいただきありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。