「インフルエンサー」の活用が学生との距離を縮める
突然ですが、「インフルエンサー」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?「インフルエンサー」とは、以下のように定義されるようです。
世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。
そのような人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティングと読んでいる(Wikipediaより)
「インフルエンサー」をもう少し具体的に言いますと、ツイッターやインスタグラムといったSNSでのフォロワー(=読者)が多く、社会や世間に与える影響力の大きい人であるといえます。
(そういえば「インフルエンサー」って、某人気アイドルグループのヒット曲にもありました…)
さらに、「インフルエンサー」は、以下3つの階層に分かれるそうです。
①著名人
②マイクロインフルエンサー:1万〜10万人のフォロワーがいる
③ナノインフルエンサー:数千人〜1万人のフォロワーがいる
著名人は別格としても、一般人の中でも何千人、何百人ものフォロワーを持つ人はいるようです。弊社が運営する「就勝ゼミナール」に通う学生の中にも、何百人ものフォロワーを抱える人が結構いました。往々にして、それらの学生は、部活動・サークル活動、アルバイト先でリーダー的な役割を担っていることが多いようです。
友人・知人らの口コミに共感する若者たち
学生でありながら、何千人、何百人ものフォロワーを抱えているというのは、驚くばかりです。それだけ多くのフォロワーがいるということは、それだけ彼らの発信する情報に共感(納得)できるからこそではないでしょうか。もちろん、ルックスがかわいいといった要素もあるのではないかと思いますが、見た目の良さだけでは、フォロワーはついてこないと思います。
また、実際に著名人がツイッターですすめていた商品がバカ売れした、インスタグラムに載っていた食事がおいしそうだったので店舗に行ってみたところ、長蛇の列ができていたなどといった話をよく聞きます。私も、博多駅の某所でそういう光景を見たことがあります。学生の「インフルエンサー」も然りです。
大手マスコミが発信する情報に懐疑的な目を持っている人も多いと聞きますので、なおさら口コミやSNSが有効であるといえるでしょう。
ビジネスマンの「インフルエンサー」もいる
個人単位や会社単位を問わず、自社の情報を発信している人もいるようです。そこでは、日々の業務で感じたこと、ニュースについてのコメントなどが発信され、フォロワー数の増加や自社の認知度アップにつながっているケースもあるようです。採用担当者なら、採用に対する思いや学生へのアドバイスといったところでしょうか。そこから学生との交流がはじまり、採用につながったケースもあると聞きます。
例えば、メガネのチェーン店であるOWNDAYSの田中修治社長は、ツィッター上で、新店舗オープンのニュースや様々な人と会ったことなどの交友関係を発信し、インフルエンサー化しているようです。
また、ベルフェイス株式会社で、人事広報チームの西島悠蔵さんは、ツイッター上で自身の採用経験を発信しています。西島さんによれば「人事として親しみやすい企業であることを発信できればと思い、はじめました」とのことです。この親しみやすさは、学生に対して重要なキーワードなのかもしれません。
これからの時代、「インフルエンサー」の活用、引いてはSNSで情報発信が、採用活動の成否を分けるかもしれません。機会があれば、SNSの活用術にも触れていけたらと考えております。
今週もお読みいただき、ありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。
※今回のコラムは、2018年12月11日付Marketing Naviの記事を参考にしました。