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2022.06.14 COLUMN

2024卒の新卒採用基準の見直しは必要か?

2024年3月卒業の大学生とは?

2020年4月はどのような生活をしていたか覚えていますか?

緊急事態宣言発令され、身体的距離の確保やマスク着用といった「新しい生活様式」や在宅勤務などの感染防止策が呼びかけられた時期でした。

そして、各学校では入学式の中止・学校の休校・授業のオンライン化等を経験している世代になります。

そして、6月に入り福岡・熊本の大学5校に訪問し、就職課の職員との打ち合わせで声として聞こえてきたのが「友達が3年生になってもまだうまく作れず悩んでいる学生が多い」「学校生活や就職活動もどのように動いていいか分からず足が止まっている学生が例年より多い」というものでした。つまり、リアルな環境での横とのコミュニケーション量(同級生)と縦とのコミュニケーション量(先生・先輩・アルバイト先の上司等)が絶対的に少ない世代になります。

もちろん、学生の中でも上位20%に当てはまる学生であればこのような課題も当てはまらないでしょうが、一方で中小企業の採用活動の対象となり得る80%の層には上記のような事象が発生していることを大前提で認識しておく必要があります。

 

自社の採用基準の見直しは必要なのか?

上記のような背景を踏まえると2024年卒の採用活動は難航する可能性もあります。

なぜなら、2022卒・2023卒と同様の人物・スキルの採用基準にした場合に、満たす学生数が少ない可能性があるからです。特に想定されるのは「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」を質問しても明確な回答が返ってこないということです。この問いに限らず、企業側も採用人物像・採用基準と共に面接の質問の見直しや面接官教育も再度力を入れる必要がありそうです。

その上で、見直し可否について下記の視点をご参考ください。

➀採用基準を見直す

→許容範囲の採用ラインを具体的に明文化しましょう。

→入社後からの育成体系の見直しをしましょう。

 

②採用基準を見直さない

→インターンシップを含めた企画の見直し(インプット重視ではなく、アウトプット機会を多く設ける)を通じた差別化

→インターンシップ企画は政府から発表された「インターンシップに参加した学生の評価を企業が採用選考時に利用できる」視点も踏まえて検討を進めましょう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1339L0T10C22A6000000/

 

経営者様ならびに採用ご担当者様はお忙しいのは重々承知の上ですが、ぜひ学校の先生や職員からの生の声に触れてみてください。貴社の採用活動に活かせることが多分に得られるかと存じます。

ぜひ、ご参考にいただけますと幸いです。

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