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2022.02.17 COLUMN

経営計画発表会は従業員規模に関わらず実施すべき3つの理由

2月も中旬になり、3月末に決算を迎える企業様は、追い込みのシーズンであると存じます。
そして、来期が目の前に来ている中で全社員に向けた「経営計画発表会」を開催している企業は、
どのくらいあるでしょうか。
会社の理念や方針・計画共有のためには、発表会を通して経営者や幹部の想いを
直接社員に伝えることが大事です。

中小企業が経営計画発表会をしない理由

一言にするなら「面倒くさい」からです。

建前は色々あります。

やった方がいいことはわかっているけど、できない、やらない、効果が分からない等々

ただ、結論として「面倒くさい」からです。

では、なぜ面倒くさくなるのでしょうか?

それは、得たい状態や目的に「見栄を張っている」からです。

良く見せよう、こうあらねばならない等思えば思うほど現実とのギャップは開き

やらない理由を増やす一方になります。

いきなり100点満点の発表会を目指さない

100%全員が心底主体的に取り組むことは永遠の課題と言えます。
それでも受動的な場にするのか?それとも主体的な場にするのか?
これは、選択の余地があります。
その上で回を重ねるごとに、より良いものにしていきましょう。
そして、ここで大事なことがあります。
それは、経営者や管理職が主体的にするのではなく監督職や一般職を主人公にするということです。
正直な話ですが、効果的な回を運営するには、現場に最も近いメンバーがするのが1番です。
だからこそ、運営時にアンケート等を実施し、次回以降の改善に役立てることで若手社員も活躍しやすい環境を作ることができます。

経営計画発表会を通じて得られること

1.経営者・管理職が宣言をし、覚悟を決められる
公の場で方針や目標を発表することで、経営者・管理職自身の身が引き締まります。
発表会を行うことで、達成したい目標から、本当に達成したい目標に変化します。

2.時間と空間(空気)を全員で共有できる
同じ時間と空間を共有することで、共感性を高めたり、個々の自主性を高めることが出来ます。
そして、次年度に向けての改善案を従業員に募り、自主運営をさらに加速することがきます。
また、普段顔を合わせない社員が多数いる場合は「社内での人脈づくり」ができます。
顔を知り合うことで、日常業務で相談をたり、成功事例の共有に活かしあうことができます。

3.協力業者(株主・金融機関の担当者・お客様・事業主等)に応援してもらえる
発表会を行うだけでも、一般的にはかなり希少な存在になります。
関係者(お客様、金融機関)からすれば、「これだけ本気の会社ならば」と応援してもらいやすくなります。

「経営計画発表会」で経営者・管理職が意識すべき事

発表会の場で社長が意識すべきなのは、うまく話そう、カッコよくプレゼンしようとしないことです。
経営計画発表会のゴールは、発表会が終わった瞬間から「経営計画」に沿って行動してもらうことです。そのためにはまず、参加している社員の感情を動かさなければなりません。

相手の感情に働きかけるには、経営者・管理職が熱意を持って高いエネルギーを保ち、
社員を導きたいハッピーな状態をイメージしながら、大事なことを繰り返し話せばよいのです。

これと、流暢にかっこよく話をするのとは全く別の話です。
「話が流暢で、笑いも取りながら飽きさせない公演だったけど、結局何が言いたかったのか?」
という印象が残ったセミナーや講演に参加した経験はないでしょうか。

これとは真逆に、「社長も部長も緊張していたけど、気迫はすごかったな」などと
社員が感想を漏らすようだったら、大成功です。

資源の少ない中小企業だからこそ、全員が思い(目的、価値観など)を一緒にし、
小さく的をしぼり、そこに全員が同じ思いで力を集中させていく組織を目指されてはいかがでしょうか。

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