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2021.10.15 COLUMN

「あなたは会社の幹部ですか?」と聞かれたら自社の社員はどのように答えそうですか?

「あなたは会社の幹部ですか?」と聞かれたら自社の社員はどのように答えそうですか?

この問いが投げかけられた時に即答で答える社員はどれだけ貴社内にいらっしゃいますか?この問いはまさに「自立心」を確認する問いでもあります。

入社1年~3年の若手社員から「私は幹部です!」と出たらとても期待が高まります。

逆に、管理職と呼ばれる方が「幹部は経営陣ですね」等と尻込みをしてしまっては

事業の成長や変化をするスピードは鈍化の一途を辿ります。

では、自立心を養うために早い段階からできることは何かを以下にまとめます。

(1)理念を軸とした判断を促す。

企業活動を行う中で最も重要なのは個人の価値観ではなく「企業の価値観」である「理念」で判断をしていくことです。
これは、日々の活動の中で「なぜ、当社がそのように判断をしたと思う?」という具合に上司部下のコミュニケーションで問いかけてみてください。
おそらく最初のうちは部下からも曖昧な回答が返ってきます。その際がまさにチャンスです!

また、過去の貴社の活動で理念に基づく行動のエピソードを上司から語っていただくのも理念を軸に判断をできるようにするためのきっかけになります。

(2)目的思考で行動に移すことが出来る。

日々の活動の中で、現場で働く社員ほど「ひたすらに走る」という状態に陥りやすいです。
しかし、自立心を持った社員を育てようと思えば必要になるのが「目的思考」です。
今行っている取り組みは「何のために行っている!」という原点に立ち返る考えです。
この視点があるからこそ、「目的」が曖昧な事であれば変化をさせた方が良いですし、
目的と沿わないことであれば取り組みを止める意思決定も行えます。

だからこそ、日常の中で「何のためにやっているっけ?」という様に何気なく
部下に問いかけて考えるきっかけを与えてみてください。その積み重ねが目的思考の人材を生み出すことに繋がります。

(3)役割・責任があると思われる人が、ポジションに着けるためのキャリアパスの提示

往々として、日本の雇用環境は「年功序列」の組織体制を敷いてきました。
ただ、長く働いたから幹部や幹部候補に上がれるわけではありません。
それでは、何が出来たら若くても役割を担えるのかを明確に示している企業は
まだまだ少ないのが現状です。
ぜひ、当社としての幹部人材像に基づき「これが出来るなら幹部の椅子にチャレンジをして!」と
示してみてください。これは経営陣の頭の中を言語化することに他なりません。

今回記載したものは一例になりますが、
自立心が養われた組織づくりについてご興味ある方は個別にご相談もください。