「ウチは理念が語られている!」と言えるための環境づくりとは
2021年も残すところあと3ヶ月を切りました。
年頭もしくは期初に立てられた目標の達成度はいかがでしょうか。
さて、本日は「理念が語られる組織」について書かせていただきます。
理念は本当に「浸透」していますか?
多くの企業で「理念」が掲げられていますが、どれだけ語られるものになっているでしょうか。経営者様からは、最初は「ウチは、みんなに浸透しているよ」などのお返事をいただきますが、以下の3点をお聞かせいただくと雲行きが怪しくなってきます。
➀本当に、社員一人ひとりに伝わっていますか?
②社員は、常に理念を口に出して語っていますか?
③責任者は、理念を基にして部下育成をしていますか?
さて、読者の皆様はいかがですか。ドキッとされた方もいるのではないでしょうか。
つい思いたくなる「たぶん」「つもり」「はず」「だろう」の魔法
多くの経営者様は、従業員様と過ごされる時間の中で
大事にされている価値観についてお話をされていることも多いかと思います。
経営者様の目が届く人数の時には問題ありませんが、
人数が増えていく中で1人1人と話をするための時間は確実に減っていきます。
そのような時に我々を惑わすのが「たぶん」「つもり」「はず」「だろう」の魔法です。
「たぶん伝わっているはず」「分かっているだろう」と思いたくなるものです。ただ、
その時に本当は現場がどのようになっているかは当人が1番気づいています。
その状態に陥る前に必要になってくるのは「代弁者」です。
ぜひ、この代弁者になり得る方々との時間をお創りになられてはいかがでしょうか。
楽な方法はない!語った量に比例する共感指数
前述したような話をするなかで必ずいただく質問が「簡単に出来る方法はありますか?」です。
結論としてお伝えしているのは「簡単に浸透はしません!」です。
ただ、経営者様が語り続ければ必ず各従業員様の中で共感の芽を出していただけます。
なぜなら、何かしらに共感して今の組織にいるからです。しばらく、経営者様から「経営者が本気で語る理念・ビジョン」という心の栄養剤を浴びていなかっただけです。その機会を作り出せる最初の1人目は経営者様に他なりません。
その活動を通じて、代弁者になり得る方々に理念・ミッション・ビジョンをお伝えいただき、今度は代弁者が部下や後輩に伝えていただくことで組織の血管に血が巡る様になります。
コロナ禍で働き方やお客様、協力会社様、同僚、上司とのコミュニケーションの取り方に変化が起こり続けています。そんな中でも経営者様には、変えてもらっては困ることが必ずあるはずです!
年内も残りわずかです。「たぶん」「つもり」「はず」「だろう」の魔法で誤魔化すのではなく「理念を語ること」「理念を常に感じること」ができる機会を改めて設けてみてはいかがでしょうか?
もし、具体的にどのようにしたらいいかお困りでしたらご相談ください。小さな取り組み機会の情報提供からお役に立てるかと思います。