従業員に会社の節目の重要性を伝える意味とは?
会社の節目の重要性はどのように解釈されているか?
皆様の会社では、会社の【節目】にどのような意味を持たせているでしょうか?
設立記念日、期の変わり目、月の変わり目、年末年始等ありますが
従業員の皆様はどのように思われているでしょうか?
方針発表会等多くの企業様が取り組まれていると思います。
しかし、多くの場がただのイベントか面白くない会議の場になっていないでしょうか?
節目を大事にすることの3つの意味とは?
第1に、節目は、これまで企業を維持することができたことへの感謝と、それを支えてきたヒトたちに感謝の意を表す良い機会となります。このヒトたちとは、社員とその家族、取引先、協力会社とその家族、株主、地域・社会といった会社を取り巻くヒトを指します。もちろん、会社の経営を仕事で具体的に支えてくれたヒトとして、取引先のお客様は大切です。しかし、その中でも最も大切なのは、会社を中から支えてくれている社員たちです。彼らに感謝することは、「これからも“共に”がんばろう」という会社からのメッセージにもなります。そして、彼ら自身の中で、会社に対して「自分の会社である」という気持ちを大きくしていきます。
そして、それと同じくらい重要なのは、社員の行う仕事を社外から助けてくれている協力会社です。彼らの助けなしでは、これまでの会社の存続ができなかったかもしれません。また、OG/OBも大切です。彼らは、社員を辞めた後も社外から企業を見守ってくれているだけでなく、昨今の不祥事には彼らの告発が発端となるケースもあります。会社への親近感が高いゆえに、応援と失望の両極端に分かれてしまう危険性を含んでおり、リスク管理の意味でも重要となります。最後に、忘れてはいけないのは、社員の家族で、彼らが社員の働く環境を維持しているからです。間接的に会社を支援してくれています。
周年事業を感謝の意を表す良い機会とするには、これらの視点を忘れずにケアしていくと、これからの会社の事業展開の支えとして大きな助けとなります。
第2に、会社は長年経営していくと、会社として今まで大切にしてきたことや、これまで行ってきたことが、薄れてきてしまう点です。会社としてだけでなく、社員でも同じで、特に若手社員に至っては知らないことが多いことでしょう。その要因は、会社の“源”を経営者としてきちんと伝えきれていないことが大きいです。ここを手薄にしてしまうと、会社と社員との溝が深くなり、仕事の質や離職率の増加などに影響してきます。かくいう私自身、日々の仕事に追われ、「なぜ今、会社があるのか」を忘れがちなので、今回の周年事業で社員に改めて伝えることで、そこを確認し合い、大切にしていくべきだと痛感しています。
第3に、会社として「これからの決意」を伝える機会となること。これは、事業を継続する上で、重要なアピールになります。社外に対しては、企業の根本的な理念でもある“ゴーイングコンサーン(企業が継続的に事業を続けること)”を実現できている企業として名乗りを上げることになります。
また、社員に対しても、会社の決意を伝えることは重要です。ともすると、資金繰りなどの経営的な視点で、取引銀行や株主対策中心となりがちですが、実は、社員への企業理念や将来のビジョンを共有することはそれ以上に重要です。この共有は、社内の結束力を強めるチャンスとなり、会社一丸となることで改めて自社の存在感・価値を示し、さらには企業ブランドの向上を図ることができるからです。そして、これをキッカケに内なる力を社外に向けて、新たな営業アプローチをすることも可能でしょう。
節目の意味が伝わっていない際の考えるべき視点とは?
仮に、そのような傾向がある場合は是非、以下の2点について
まず従業員に聞いてみてください。
➀【何を共有するため】なのか。
②【何を記憶に残して欲しい】のか。
もし、従業員に伝わっていない場合は管理職の力を借りながら
まず、この2つを明確に伝えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、伝えた上でも組織の20%は響かないかもしれません。
でも、20%の従業員様に響かせることで組織は必ず前進します。
良い取り組みを形骸化させることなく、
意味ある取り組みとして活性化させていきましょう!