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2019.02.12 COLUMN

採用動画で応募学生のハートをキャッチするには

2020年卒の採用活動が前倒しで進行し、早くも2021年卒採用に目を向けている採用担当者もいらっしゃると聞きます。人手不足の世の中、いかにして自社を応募してくれる学生を増やしていくかが、喫緊の課題といえるでしょう。

最近は、採用活動に動画を活用する企業が増えてきました。今回はそんな採用動画についてお話していくことにいたしましょう。

雰囲気重視の学生たち

今は「売り手市場」なので、複数社から内定をもらう学生は少なくありません。弊社が運営する「就勝ゼミナール」でも、学生は平均して3〜4社の内定を獲得してきます。私が過去に関わった学生の中では、12社から内定をもらったという、強者の女子学生もいました。

そんな彼らが、入社先を選ぶひとつの基準が、社風・雰囲気にあります。「就勝ゼミナール」の学生の声を紹介いたしましょう。

「社員の雰囲気がよかった。僕の地元では名の知られた企業なのですが、近所のおばちゃんまで『あそこはいい会社だよ』と言っていました。だから安心して働けると思いました」(西南学院大学・地場中小メーカー事務職内定男子)

「入り口の時点での人事の対応や動画の雰囲気がよかった。この会社に関して言えば、『まさに、そのとおり!』だったので、迷わず入社することにしました」(中村学園大学・地場有名食品系企業内定女子)

こうした声を多数聞きました。

もちろん、待遇面を重視する学生もそれなりに多いのですが、そこでそこまでの差がないとなると、雰囲気を決め手にして入社するケースは多いようです。

では、自社の雰囲気を伝えるには、どうすればよいのでしょうか。その手法のひとつが、動画であると考えます。

「検索上位」に動画の時代が来る?

年明け早々、東京・新宿で、ある企業のセミナーを拝聴していたら、講師の方が「これからは、ネット検索の上位に動画が上がる時代がくる」と述べていました。調べるものにもよりますが、私は、動画が上位に出てくる割合が増えてくると感じています。

また、最近の学生たちは、「文字を読む」のを嫌う傾向にあるようです。スマホの画面で、文字が書かれている画面をスクロールするのすら億劫に感じる学生もいるようで、文字や写真だけではなかなか伝わりにくくなっているというのが実情なのかもしれません。

そうすると、いくら自社ホームページや就職情報サイトに文字と写真をメインにした募集要項を載せたとしても、”響かない”ということになってしまいます。細かいニュアンスが伝わりにくいことを含み置くと、それは大変もったいないことだと思います。

だからこそ、採用動画を作成して、情報発信しているという企業も多いのではないでしょうか。

では、採用動画で応募学生のハートをつかむにはどうすればよいのでしょうか。

やはり、月並みではありますが、業務の風景や社員の声を配信することではないかと考えます。

学生は「わからない」からイメージできない=判断できない

先に述べたような「雰囲気重視」の学生たちの特性を踏まえると、やはり気になるのは「実際のところどうなのかがわからない」ということではないでしょうか。だから、貴社の採用試験を受けるか、はたまた入社するかどうか、そうしたモヤモヤが頭をもたげてくるのだと思います。

ここは、まず、実際の職場の様子などを配信するのがよいでしょう。社内会議やプレゼンでの真剣勝負の場面なども配信してもよいのではないかと考えます。

我々社会人にとっては、当たり前の話ですが、仕事は楽しいことばかりではなく、大変なこともたくさんあります。”清濁併せ呑む”ではありませんが、楽しいこと、大変なこと、両方を配信すると、かえってミスマッチを防げると思うのです。

また、社員インタビューや対談などの配信も有効でしょう。

楽しかったこと、やりがい、大変だったエピソードなど、ネタは社員の数だけあるはずです。そうした内容ですと、学生が入社後に「追体験」するイメージができやすくなり、ミスマッチが減っていくのではないかと思います。よいことばかり配信すると、かえって怪しく思われるかもしれません。

「雰囲気重視」の学生たちに、採用動画は有効だと思います。最近はスマホのアプリ一本で、それなりにしっかりした動画を作成できます。今回お話したことを踏まえて、採用動画を作成し、採用活動のツールとして活用してみるのもよい取り組みでしょうね。

今週もお読みいただき、ありがとうございました。また来週、お目にかかりましょう。