物事の複雑性が増している時代にこそ必要な従業員の思考力!それを手っ取り早く高める方法とは?
物事の複雑性が増している時代にこそ必要な思考力
皆さんの周りには「要するに何が言いたいのか分からない人」はいらっしゃいませんか?大事なことを言っているであろうに残念なことです。これが組織内で影響力が強い人であればあるほど困ったことになります。
現代は皆さんもご承知の通り情報が流れ去るスピードが加速度的に増しているために、つい「情報に追いすがること」に注力しまい「物事を要素分解して吟味すること」「物事の背景を深く考えること」がおろそかになりがちな時代でもあります。しかし逆の見方をすれば「要素分解して考えるスキル」「背景を深く考えるスキル」の希少価値が高まりつつある時代でもあります。
一方で「物事を要素分解して考えるスキル」や「背景を深く考えるスキル」は、目に見えないスキルであり、これらのスキルを地道にトレーニングしていけば、ライバルが追随できない長期的な競争力を築くことが可能になります。
なぜなら「目に見えないスキル」は、目に見えない以上「真似されにくいスキル」であり「長い時間をかけて身につけるスキル」であるということは「今日明日では真似されない蓄積型のスキル」であることを意味するからです。
構造化できることのメリット
構造化には、大きく分けて4つのメリットが存在する。
- 問題解決の漏れやダブりを回避しやすくなる
- 問題の原因に対して適切な対処ができるようになる
- 問題解決の優先順位がつけやすくなる
- 情報共有やコミュニケーションがしやすくなる
構造化によって見につくスキル
- 全体を定義するスキル
- 構成要素に分解する「切り口」を探すスキル
- 切り口にそって構成要素に分解するスキル
- 構成要素一つ一つの特徴を分析するスキル
- 全体と部分の間で働くメカニズムを発見するスキル
構造化したものを分かりやすく相手に伝える手段
構造化をしていくうえでの考え方には5つあると言われている。
- 要素分解による構造化
- 因数分解による構造化
- フレームワークによる構造化
- 概念分解による構造化
- プロセスによる構造化
そして、これらを分かりやすく相手に伝える手段が「図示する」ことと言われています。
人は文章と図(イラスト)のどちらからの方が情報を得られると思いますか?
結論は図(イラスト)です。つまり、どれだけ大事なことを文章で列挙しても読み手には伝わらない事がほとんどと言うことです。それでは、図示をしていくためにもどのように練習を積んだらいいでしょうか。
練習台に適しているのが「読んだ本を図示する」ことです。
この夏期休暇などの時期ですから様々な本をお読みの方も多いのではないでしょうか。そんな時こそどんな内容かをPowerPointで10枚から20枚におまとめすることをおススメします。ビジネス書であればおおよそ250ページから300ページが大体かと思われます。このページ数のものを10分の1にまとめるというわけです。
大前提は自分が理解をしていなければできませんが、より理解を深めることに役立てることもできます。特に管理職クラスの方がこれが得意と言う方を多く抱えている企業様は事業が手堅く成長されていると思います。
スポーツに例えるわけでは無いですが、基本的な練習を反復して行うと気づけばスキルが安定してくるのと同様です。
1,000本ノックならぬ1,000冊ノックを行ってみてはいかがでしょうか?
社内での発表等の資料作成に自信が無い方は効果が出やすいです
まず、社内向けの発表(経営方針発表会、部門発表、チーム発表等)を分り易く出来るようになりたい方程即効性はあるので是非、お試しください。特に、管理職以上の方で【本当は相手に伝わっていないかも】と感じられている方にこそトライをしていただきたいです。理由はシンプルです。
皆さんは影響力があるからです。皆さん伝える力が高まれば、従業員の皆様が理解されて行動の質を高めることもできます。一方で、今の状態のまま効果が薄いことを継続しても何ら変わることはありません。
中小企業の若手社員の育成はもちろんの事、管理職の育成にも費用をかけずに取り組めることですので是非ご参考ください。
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