新入社員の研修効果を持続させるポイントとは
「この状態がずっと続けばいいのに・・・」では続かない!
さて、新卒採用をされている企業様では新入社員研修が進んでいることではないでしょうか。
そのような中で特に耳にするのが「今は良いよね、いつまで続くかな」「いつまでもこの状態が続いてくれたらいいなぁ」等です。
もちろん、いつまでも新鮮で、新たな学びを得た状態が続けばいいですが、現実はご承知の通り得た気づきや情報の鮮度は落ちていきます。
では、この鮮度を落とす1番の要因で考えられるものとは何でしょうか?
ずばり!会社の現場にあります。
管理職(上司)は新入社員研修の内容が実践できているか?
新入社員研修の内容で言えば「礼儀・礼節」「ビジネスマナー」「思考力」「メール作成方法」等々あります。
上司である皆さんは新入社員が教わる基準でこれらが実践できていますか?
多くの方が「そんなの当たり前じゃないか」「出来るに決まっている」という声が聞こえてきそうです。
私自身は恥ずかしながら教わるレベルで日常の行動が出来ていませんでした。
挨拶1つとっても若干手抜きをしている。
返事をする際の声のボリュームも実は昔に比べて小さくなってきた。
行動の機敏さが欠けている。
挙げればきりがありませんが、この文面を作成している最中に
新入社員研修の受講生の姿から私はそのような自己評価を得ています。
新入社員の研修効果を持続させるポイントとは?
持続させるポイントは2つあると考えます。
➀新入社員と同等のプログラムを管理職(上司)も受講する
まず、同じ目線に立つということです。どれだけ実践することが難しいのか?日々の実践をしていない上司の姿は研修から帰ってきた新入社員からすると【興覚め】以外の何物でもありません。その上で、「報連相が出来ていない」「挨拶がなっていない」「返事が小さい」等言っていれば、一層「この人は自分がしていないのに何を言っているんだろう」と思われてしまいます。
その結果、学んできたものの実践をしなくなります。そして、その姿を見た管理職(上司)は「研修の効果なんてそんなもんだよね」と言うのです。
新入社員研修の効果の持続に関して言えば、持続しない要因は間違いなく「上司・先輩の言動」です。
だから、既存でご利用の研修会社様等あれば個別に相談をされてみてください。新入社員向けのコンテンツを管理職向けに実施してくださる企業も多々あります。
マネジメント研修ももちろん大事ですが、部下が何を受講しているのかを体感するのも大事な役目ではないでしょうか?
②研修プログラムの見学に行く
研修会社によっては「受講生の様子を自由に見学してください。」と仰って下さる企業もあります。
そこで、実際どのレベルで取り組んでいるのか、受講している自社の新入社員の様子、実際に自分にはできるのかなど様々な事を感じ受けていただけます。
そのため、研修会社に「受講生の様子を見学できますか?」と聞いてみてください。
そこで「はい、いつでもいらしてください」と答えてくださる研修会社は長いお付き合いをしてもいいかもしれません。当たり前な話ですが、自身の部下がどのような内容を受けているか気になることと存じます。
一方で、「当社の研修は受講生以外には公開していません」という会社は長いお付き合いは難しいかもしれません。なぜなら、研修会社の技術や秘匿性の高いノウハウ等もあるかもしれませんが、見られたところですぐに出来ることがあるとは思えません。
だからこそ、お客様に研修を公開してもらえるか否かは長い社員育成を考えると大事な視点です。
ぜひ、この2点を踏まえて貴社での新入社員研修を効果的に、持続的にお取り組みいただけますと幸いです。
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